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2020年3月

“平屋スタイル”は幅広い世代から愛されている。

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NAGOMIYAのブログをお読みいただきありがとうございます。

「平屋を建てたい」
「平屋に住みたい」
「平屋を検討している・・・」

このようなお声をよくいただいております。
平屋とは、一階のみで、二階が無い家のことを言います。
なぜ幅広い世代の方が平屋に憧れるのでしょうか。

■新築を検討。二階建て?平屋?


意外にも、子ども時代は二階建ての暮らしを経験していたが、「自分は平屋を建てよう!!」と決心する方は多いです。

これは、「階段昇降が難しくなった」という年配の方の声が大きく影響していると思われます。

日本は高齢化が進み、バリアフリー、ユニバーサルデザインといった福祉住環境を考慮したデザインも身近になっています。
いつか階段昇降が簡単にできなくなってしまうのかも・・・
ということを近い将来として受け入れた形で家を考える傾向があるように思います。

さて、ここでいう二階建てというのは、一階にリビング、キッチンなどの水回りがあって、二階は子ども部屋や寝室であるものを指してお話しさせていただきます。

このような造りの場合、子どもが巣立つと、二階の子ども部屋が空き部屋となってしまいます。更に二階へ上がるという動作が辛くなったり、危険を感じたりすることで、二階へ向かうことを敬遠しがちになります。

すると、キッチンもトイレもお風呂もリビングも一階にありますから、寝るだけのために二階に上がることをやめてしまい、ほとんどの時間を一階で過ごすようになります。

すると、 二階って必要・・・?
という疑問が生まれます。

その気持ちがどうにも大きくなってしまった方は減築という選択をされることもあります。このような話が浸透してきたことで、二階建てよりも平屋に注目が集まっていることは、ごく自然なことのように思います。

今回のブログは、幅広い世代の方から注目されている「平屋スタイル」について考えてみたいと思います。

■平屋スタイル


さて、平屋を建てることは簡単ではありません。平屋には、広さのある土地が必須アイテムです。土地が確保できない都会では、狭小住宅もよく見られるので、平屋を建てることはなかなか難しいようです。

ここ岩国市は、市街からそう遠くない距離に広い土地が割と確保しやすいです。そのため、平屋を検討される方も多いです。

土地が見つかったら次は設計です。
平屋は2階建てに比べて自由度が高いと言われています。
住宅を建てる場合、建物の高さは用途地域によって上限が決められています。第一種・第二種低層住居専用地域なら高さは原則10mあるいは12mまでです。加えて、道路斜線制限(※1)、北側斜線制限(※2)といった制限もかかりますが、平屋は1階建てなので制限内でも柔軟に高さを選べて個性的な住まいがつくり出せます。

※1 建物の道路に面した部分についての高さ制限。道路の採光や通風を確保するのが目的
※2 北側隣地にある住宅の日照に配慮した規制。

北側隣地境界線を起点に一定の高さと勾配で算出される長い時間を過ごす家の中では、圧迫感を軽減することが大切だと思います。開放感は天井高によって左右されることが多いです。

NAGOMIYAでは、勾配天井を採用し、リビングの天井高を高いところで4m近くにすることもあります。


天井が高くなれば窓も大きく取ることができますので、開放感は更にアップします。

一方、書斎や読書ルームなど集中したい空間は、天井高を2.3mとあえて低くしています。

こうしたメリハリをもたせることで、その空間の変化を視覚だけでなく、「リビングは開放感があるなぁ!」と、体感できるようにしています。

平屋のメリットはほかにもあります。その1つは建物と庭との連動することです。
庭に立ったときに、平屋は建物の圧迫感が少なく、室内とひと続きのような印象が強くなります。濡れ縁もウッドデッキも部屋の一部のような、そんな感覚になります。また、2階建てに比べて建物の陰もできにくいので、明るいアウトドア空間になるそうです。

 そして、耐震性でも平屋は圧倒的に有利です。

2階建てより軽量なので、少ない柱と壁で家を支えられます。
その分、柱のないすっきりとした空間がつくれます。

そんな魅力満載の平屋スタイルですが、建てる場合にはどのようなことに注意すればいいのでしょうか。

それは、採光の確保です。

■平屋スタイルでの採光確保


すべての部屋が一階にある平屋は、奥のスペースに日が届かないので暗くなってしまいます。
どの部屋にも満遍なく光を取り込むには、中庭を囲むようロの字やコの字の形に部屋を配置するのが一つの方法です。

NAGOMIYAではどの平屋のお家にも中庭を設けて、光を奥まで取り込んでいます。


その中庭を軸にパブリック空間とプライベート空間を分けることもあります。

ただ単に、二階のない家で住みやすい平屋は目指していません。なぜそこに中庭があって、なぜその天井高で、なぜそこに壁があるのか、しっかりと理由があって設計します。そして、お客様が納得されなければ、NAGOMIYAが目指す平屋スタイルにはなりません。


そこで理にかなっている平屋のメリットをまとめてみました。

■平屋スタイル メリットまとめ


・平屋は生活しやすい
ワンフロアの平屋では上階と下階の行き来をする必要がなく、生活動線をシンプルにすることができます。

・風が通り抜ける
上階がないという構造であることから、室内の空気の循環がしやすいです。 窓を開けると風が通り抜けるため、空気がこもることがなく、掃除の際にも重宝します。

・コミュニケーションが図れる
家族の気配を常に感じることができます。 孤独に感じることがないため、お子さんがいるご家庭でも安心して過ごすことができます。 リビングの滞在時間が長くなり、家族のコミュニケーションが図りやすくなります。

・電気代を節約できる
居住空間がワンフロアのため、冷暖房効率がよいというメリットがあります。いくつもの冷暖房を同時に稼働することがないため、結果として電気代を節約することができるのです。

・高齢者や子どもに優しい
平屋には上階がないため、バリアフリーにしやすい住宅といえます。そのため、階段から落ちる心配がなく、高齢者や子どもが怪我をしにくい環境を整えることができます。 また、妊婦や身体に障がいを持つ方でも、安心して暮らすことが可能です。

これらのメリットが、幅広い世代の方に愛されている所以なのですね。
では、多くのメリットがある平屋ですが、デメリットはどんなことでしょうか。

■平屋スタイル デメリットまとめ


・土地が広くなければ建てることが難しい
・周りの家が二階建てばかりだと、平屋は低いため暗くなってしまう。
・防犯面について工夫する必要がある。
・二階建てよりも家づくりにかかる金額が高くなることが多い。

このようなことが挙げられます。
家づくりにかかる金額が高くなるのは、土台と屋根などにかかる材料と手間が二階建ての倍近くになるためです。

このような場合、平屋をすぐに諦めてしまわれる方もおられるかもしれません。
平屋に限ったことではありませんが、NAGOMIYAでは、ご予算の範囲内で、何を優先し、どこを妥協できるのか、お客様と何度も対話をさせていただきます。

お客様の理想の暮らしを実現させていただくために、一つひとつを一緒に悩み、慎重に決めていくことが大切だと感じています。

新築、リノベーションのご検討やお悩みなどがありましたら、ご相談いただけたらと思います。

今回は平屋についてお話しさせていただきました。
改めて平屋のメリットを振り返ると、居心地の良い住環境として理にかなっている造りだということが分かりました。

住まわれるお客様にとって、その居心地の良さを体感していただけるように、建築と向き合っていきたいと思います。

私たちは岩国市にある小さな工務店です。木と漆喰の専門店という看板を掲げて、深呼吸できる家づくりを目指しています。岩国市の人のために、岩国市に合った建築をしていきたいと思っています。

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