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2020年12月

日本の住宅の寿命は30年、英国は140年

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NAGOMIYAのブログをお読みいただきありがとうございます。

12月に入り、クリスマスの飾りが至る所で可愛らしく光っていますね。
クリスマスは、イエス・キリストの誕生をお祝いする西洋文化の習わしなのですが・・・
もう日本にとっても欠かせない冬の一大イベントになっています。
日本人のいいところは、良いと思うものを吸収する力があるところだそうです。
日本は、中国と西洋の文明を上手く取り入れてきたことで、強国の仲間入りができたと言われています。
日本と西洋の文明の差に驚き、自国を守るために、文明開化に力を入れた日本の対応は素晴らしかったと思います。
ですが、近年の住宅や環境問題についての考え方が遅れをとっているのではないかと個人的に思いました。

今日のブログは日本の住宅が欧米とどう違うかを考えてみたいと思います。

■日本の住宅と欧米の住宅の違い



日本が西洋の文化を取り入れることに本腰を入れたのは、かの有名な岩倉具視による岩倉使節団が西洋の調査に行ってからです。
西洋文化を取り入れ始めてからは、レンガの建物や電灯など、日本の風景にも大きく変化をもたらしました。

今回注目したいのは、このような見た目などの違いではなく、日本の住宅と欧米の住宅の根本的な考え方の違いについてです。

まず違いを簡単に言いますと、日本は建物よりも土地重視で考えています。古くなれば壊して建て替える「スクラップアンドビルド」の概念が強いのです。

現在は、環境問題や景気の低迷、少子高齢化などからストック社会への転換が望まれています。
ですが、日本の住宅の平均耐用年数は30年程度しかなく、その短さは世界では非常識と言われています・・・。
なぜなら、住宅のサイクル年数は、日本が30年に対して、米国が103年、英国が141年と言われているからです。
(当時の建設省(現在の国土交通省)が出した1998年解体・リサイクル制度研究報告会報告書、並びに総務省の1993年住宅統計調査による)

なぜ国でこのような大きな違いがあるのでしょうか。
その大きな違いは“住宅への投資”だと言われています。
日本の住宅ローンの平均年数は23年なのに対して、平均寿命が30年・・・。

日本は23年かけて住宅ローンを支払い、30年経てば使わなくなっているのです。
それに対して、

・米国は38年投資して103年の寿命
・英国は73年投資して141年の寿命

これは住宅ローンが38年や73年かかるということではなく、リフォームなどのメンテナンス費用を惜しむことなく投資して、住宅の寿命を延ばしているということです。建物の価値は維持されるはずと考え、メンテナンスを継続する欧米の心が、日本の住宅寿命と差をつけているのではないでしょうか。

「建てては壊す」のフロー消費型の社会から、「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」ストック型社会へ転換しようという考えが今は主流なのです。
そもそも、日本古来の高い技術で建築された古民家などは30年でだめになるはずがありません。法隆寺のような何百年も健在な建物が証明してくれています。
沢山の方が手入れをして、大事にされてきたものは、何年経っても価値があるということです。

では、大事にするためにはどうしたらよいのでしょうか。

家を日に日に好きになることが大切だと思っています。

構造は建ててしまったら変えられませんが、室内は時間をかけて磨きをかけることができます。住み始めてから気づくこともありますので、DIYで棚を付けたり、ちょっとした模様替えやメンテナンスを楽しめる暮らしであって欲しいと私たちは思っています。

NAGOMIYAはお洒落な棚受けや花器、家具など多くのインテリアカタログを事務所にご用意しています。



お引渡し前も、お引渡し後も、大切な家での暮らしを楽しめるお手伝いができたらと思っています。

これからお家を考えておられる方は、新築、中古住宅のリノベーション、古民家再生など、色々な選択肢があると思います。

私たちNAGOMIYAはどの家づくりに対しても、 「大切に手入れしていきたい、永く住みたい」 とお施主様に思ってもらえる家を一緒に考えて建てていきたいです。

それが結果として、環境を大切にすることにも繋がると思っています。
日本の住宅の寿命が短いのは悲しいことなので、日本の誇れる技術も大切にしていきたいと思い、古民家リノベーションにも積極的に取り組んでいます。

NAGOMIYAの家づくりに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

私たちは岩国市にある小さな工務店です。木と漆喰の専門店という看板を掲げて、深呼吸できる家づくりを目指しています。岩国市の人のために、岩国市に合った建築をしていきたいと思っています。

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