大きく消費しない家を建てることが最大の節約になる
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カテゴリー:読みもの
NAGOMIYAのブログをお読みいただきありがとうございます。
2019年10月1日、ついに消費税が10%になってしまいました。
増税前に家を建てられた方も多くいらっしゃいます。
これから建てられる方も一つひとつのことを慎重にご検討されている状況です。
しかし、家はできあがってからも、電気、ガス、水道、修繕費・・・様々な消費が始まります。
たくさんの夢が詰め込まれたお家ですが、いざ住み始めたら、消費を抑えることを皆さん考えられると思います。
実は、設計の段階でしっかりと工夫をすることで、消費を抑えることができます。
■設計へのこだわり
私たちNAGOMIYAは、設計からこだわり、大きく消費しない家を建築するように心掛けています。
今回は私たちがどのような工夫をしているかをお伝えしたいと思います。
結論から申しますと、私たちNAGOMIYAは、「風」を使うことを設計において大切にしています。
ここでいう風は二種類の風を指しています。
① 自然に吹いている無料の風
② シーリングファンなどで人工的に吹かせる風
この二種類の風をどのように生かすかが、大きく消費しない家をつくるカギとなっています。
では、具体的に消費とはどのようなものがあるでしょうか。
まず、抑えたい消費の一つとして電気代があげられると思います。
昨今はオール電化住宅が多く建築されておりますので、電気代を抑えるために様々な工夫を皆さんされていると思います。
しかしながら、地球温暖化も相まって、夏は冷房を付けずに過ごすことは難しく、電気の節約に苦戦されている方も多いのではないでしょうか・・・。
私たちNAGOMIYAは「風の通り道」をつくり、冷房費用を抑えます。
風の通り道がある家というのは、夏でも冷房を付けなくていい時間ができます。
風には入口と出口が必要です。そして、下から入り上に抜けていく動きをします。
(YKKAP HPより引用させていただきました。)
この特性を生かすだけで、風が面白いように抜けていきます。こちらは一階と二階の高低差を利用した施工事例です。
少し分かりにくいですが、天井を勾配天井にし、二階に風が抜けるようになっています。本当にすごく抜けていきます。
とはいえ、いくら設計にこだわったとしても、真夏日の暑さを風だけで凌ぐことはやはり難しいです。
ですが、エアコンを起動させる前に部屋全体に風を通り抜けさせると室内の温度のむらがなくなり、節電につながります。
エアコンは起動時に一番電気を消費するため、このひと手間で、消費を少なくすることができます。
自然の風はお金がかかりませんので、上手く利用することをおすすめします。
では、吹き抜けや勾配天井があればいいの?という話になりそうですが、暖房の面を考えると吹き抜けは特に厳しい一面を見せます。
というのも、冷気は重たいので床に。暖気は軽いので天井へとのぼります。
吹き抜けがあるお家は暖気が上へ上へいってしまうので、温まりにくいということになります。
そこでよく使われるのがシーリングファンです。シーリングファンは空気を循環し、室内の温度むらをなくし、暖房効率があげてくれます。 エアコンなどとは違い、電力消費が少ないですから、上手に利用することで快適な空間にすることができます。
シーリングファンがあるお家はおしゃれ感もアップしますし、天井が高いお家には必ずおすすめしています。
私たちNAGOMIYAは、勾配天井の高さや向き、窓・吹き抜けの位置や大きさ、ドアの位置、エアコンの向き、シーリングファンの位置・・・
たくさん組み合わせを考えて、一番良い風の通り道を設計するように心掛けています。
その結果、大きく消費しない家になり、永く住まわれるお客様の節約、そして環境にも配慮できたらと思っています。
もちろん、天井も高くせず、小さな部屋にすることが、大きく光熱費は抑えられるのかもしれません。
しかし、人にはパーソナルスペースというものがあって、同じ空間で過ごす人同士が心地よい距離感を保てなくては快適とは言えないと思っています。
私たちNAGOMIYAは大きく消費しない家を考えつつ、住んでいて気持ちよい空間づくり、「帰りたくなる家」を目指しています。
ご納得していただくことが一番ですので、お客様との対話を大切にして、私たちの建築の知識をお届けできたらと思っています。
私たちは岩国市にある小さな工務店です。
木と漆喰の専門店という看板を掲げて、深呼吸できる家づくりを目指しています。
岩国市の人のために、岩国市に合った建築をしていきたいと思っています。