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無垢材VS無垢材!?木の個性を知って、自分に合った無垢フローリング選び 「杉」編

NAGOMIYAのブログをお読みいただきありがとうございます。

無垢材VS無垢材!?木の個性を知って、自分に合った無垢フローリング選び 「杉」編 無垢材VS無垢材の記事、いよいよ最終章です。

これまで栗、オーク、パインが持っている木の個性をご紹介してきました。

私たちNAGOMIYAが建材としておすすめしている無垢の床材は4種類です。栗、オーク、パイン、杉です。

ということで、無垢材VS無垢材を締めくくるのは針葉樹の「杉」です!! 

すべての記事に目を通していただいて、無垢材、自然素材の良さを知っていただけると幸いです。

①・無垢材VS無垢材!?木の個性を知って、自分に合った無垢フローリング選び  「広葉樹と針葉樹」編
②・無垢材VS無垢材!?木の個性を知って、自分に合った無垢フローリング選び 「栗」編
③・無垢材VS無垢材!?木の個性を知って、自分に合った無垢フローリング選び 「オーク」編
④・無垢材VS無垢材!?木の個性を知って、自分に合った無垢フローリング選び 「パイン」編

■木の個性を知って自分に合った無垢フローリング選び『杉』編


さて、いよいよ最後の「杉」編。

杉材の話を最後に持ってきたのは、偶然ではありません。
杉は古くから建材として親しまれてきた樹種であり、更には近年の花粉症も相まって「スギ」というワード、存在は本当に身近になっています。

ものすごく身近にある「杉」の本質をよく知っていただいて、最後を締めくくりたいと思いました。

そんな身近な杉ですが、杉をフローリング材として使用した場合はどのような効果があるのでしょうか。
皆さんあまりご存じないのではないでしょうか。

杉は針葉樹です。
(詳しくは、広葉樹と針葉樹編をご覧ください。)

針葉樹の特徴は、柔らかく傷がつきやすい材質です。
杉は特に柔らかく、傷のつきやすさでは、ご紹介してきた栗、オーク、パインの中でもトップクラスだと思われます。
傷やへこみを気にされる方は、この杉の「弱さ」をよく知っておかなければなりません。

そして杉は広葉樹に比べて節が多く、節に目がいくことが多いです。
杉を選んで後悔してしまうとすれば、この弱さと節などが目立つことでしょうか。

さて、杉は弱いですが、それは耐久性のお話です。

無垢材としての魅力が弱いのかというとそうではありません。

杉の無垢板の辺材は白色、心材は淡紅色から赤褐色をしています。また木目はまっすぐで、非常に美しいです。

どちらかというと「和」の雰囲気を重視したい方にとって、ピッタリの風合いだといえるでしょう。

そして、柔らかい材質ということは空気を多く含んでいるということですから、なんといっても温かいです。
そして衝撃吸収性があり、お子さんの転倒にも配慮できますね。

以前、事務所に来られたお客様に、広葉樹のオークと針葉樹の杉を同時に触っていただきました。

「うわぁ!!全然違う!!本当に温度が違う!!」
とかなりびっくりされ、そして笑顔になっておられました。

切られていても尚、呼吸し生きて、その違いを木が見せつけたからこそ、ここまでの驚きを得られたのだと私は思いました。

私たちNAGOMIYAは、自然素材に癒されて、生活をしていただきたいと思っています。ですので、このように自然素材に直接触れていただいて、その凄さをお伝えできたときはとても嬉しかったです。

自然と人工のもの、それぞれにいいところがたくさんあるのは事実です。床の冷たさは何も樹種だけの問題ではなくて、杉でも表面に厚密加工や、塗膜のある塗装をしてしまうと冷たくなってしまいます。
汚れないように、傷がつかないように、と便利さを求めれば求めるほど、木はどんどん冷たく硬くなって、我々人間の自然な生活から遠ざかっていくような気がするのです。

塗装も自然塗料で行い、呼吸を妨げない。
これは大切にしています。

そもそも床は汚れてはいけない、傷がついてはいけないものなのでしょうか。昔の日本建築の床のほとんどが畳か板間、汚れるし傷もつくものでできていたはずです。
それを手入れしながら使いこなしてきたのが日本人です。
それがいつのまにか忘れられて、塗装をされた合板フローリングが主流になって、家の床はスリッパなしでは歩けないようになり、それがシックハウスなんてものも生み出しました。

アレルギーが珍しいものではなくなってしまいました。

どんなに優れた加工をされた合板フローリングでも、いつかは傷や汚れがつきます。
表面が平滑でピカピカであるがゆえ、付いた傷や汚れはとても目立ちます。また細かい傷がたくさんつき、どんどんくすんで輝きを失っていき、『古く』なっていきます。

更には調湿性能も低いため無垢フローリングよりも腐敗しやすいのです。 最初が100点で、少しずつ減点されていく・・・と言えます。

逆に、日に焼けるほど深みを増し、人が歩くほど表面が磨かれツルツルになっていく杉は、最初は100点には及びませんが、少しずつ加点されていく・・・

『古美ていく』、という表現をよく耳にします。

上手く言ったものだと思います。
家というのは出来上がったときが完成ではないと私たちは思います。

経年劣化に追われる家づくりよりも、色の変化を楽しめるような、経年を味わい深く、感じられる家づくりをおすすめしています。身近にもっとも多くあり、手ごろなコストを兼ね備えつつ、断熱性や柔らかさを持ち、香りもとてもいいものってありますか? と聞かれると・・・やはり「杉」を思いつきます。

杉ってすごい樹種です。
皆さんも杉に対する価値観が少し変わられたのではないでしょうか。

以上、無垢材VS無垢材というタイトルで4種類の樹種をご紹介して参りました。それぞれに木の個性があり、いいところも悪いところもありました。 お好みの木が見つかった、自然素材っていいな、という方がいらっしゃれば本当に嬉しく思います。

私たちは岩国市にある小さな工務店です。
木と漆喰の専門店という看板を掲げて、深呼吸できる家づくりを目指しています。
岩国市の人のために、岩国市に合った建築をしていきたいと思っています。

 

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