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住宅は第三の皮膚である

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今回はタイトルの「住宅は第三の皮膚である」という、とある提唱について考えてみたいと思います。

 この言葉を唱えたのは建築家フンデルト・ヴァッサーです。

建築家フンデルト・ヴァッサーは、私たちは五つの皮膚で護られていると主張し建築を設計しました。

一番目の皮膚は・・・自分の皮膚

二番目の皮膚は・・・衣服

三番目の皮膚は・・・住宅

四番目の皮膚は・・・社会環境

五番目の皮膚は・・・地球環境

私は、この提唱を知ったとき、人間と地球環境がとても身近に感じました。

一番目の自分の皮膚は自分を護るためにあり、それを衣服が護り、住宅が護り、環境へと広がっていくわけですが、自分のことだけを考えても一番目の皮膚は護れないのだと思いました。

一番目の自分の皮膚を護るためには、地球環境を護る、整えることも考えていく必要があるということです。

衣服は直接肌に触れるものなので、こだわりの反映もしやすく、自分の肌にとっていいものかどうかなどの「実感」を得やすいですが、、、 四番目、五番目の皮膚のように、自分から遠くなればなるほど、目には見えにくく、そして感じにくくなるのが難しいのだと思います。

私たちは工務店ですので、三番目の皮膚に着目しますが、四番目、五番目とも関係しています。

というのも、いつまでも健康で住みよい暮らしができる住宅でなければ、四番目の社会環境や五番目の地球環境にも影響をもたらしてしまう立場にあるからです。


 
消耗品の住宅を築くこと

景観を損なうこと

住む人の健康に悪影響をもたらすこと



今思い浮かんだのはこのようなことですが、NAGOMIYAの家づくりにおいて、あってはならないことです。


1990年代、ドイツでは新建材による化学物質、カビの発生など室内空気環境の悪化によるシックハウスが社会問題化していました。

建材や塗料そして家造りそのものを「誰のためのものか」を見直す動きが加速し、安易な新建材や接着剤、便利な化学物質に頼ることの危険が言われ始めていた頃でした。

しかし、日本では相変わらず新建材(ビニールクロスや合板)に頼った

「造り手に都合の良い家づくり」

が当たり前で、住む人の健康や快適性は無視されたままでした。

また、住宅が商品として消耗され、わずか25年で商品価値の無くなる家づくりがはびこっていました。

このようなこともあり、私たちNAGOMIYAは良い材料、更には意味のある材料について探求し続けています。

そして「再生すること」の大切さを持って建築と向き合っています。

古くなり消耗品のように思える住宅を新しく再生させるのは難しいことですが、中古住宅のリノベーションや古民家のリノベーションは、NAGOMIYAの得意とするところでもあります。

同じような空間に再生するのではなくて、新築と同じようにドキドキや喜びを感じてもらいたいと思っています。

そして、身体に良い材料、意味のある材料をおすすめしています。

アレルギーに苦しんでいる方は昔よりも多いと聞きます。

住まわれる方々に一生好きな家であってもらうためにも、健康な環境づくりのためにも、使う材料に対してはとても慎重です。

このようにこだわりを持って住宅を建築することで、お客様の一番目の皮膚を護ること、そして社会や地球環境にも優しいと信じています。


第三の皮膚が住宅であるということをしっかりと噛み締めて、建築に真剣に取り組んでいきたいと思います。





私たちは岩国市にある小さな工務店です。

木と漆喰の専門店という看板を掲げて、深呼吸できる家づくりを目指しています。

岩国市の人のために、岩国市に合った建築をしていきたいと思っています。