2019年10月
人間は1日にどのくらい空気を吸っている?
NAGOMIYAのブログをお読みいただきありがとうございます。
今回は人間は1日にどのくらいの空気を吸っているのか・・・というお話です。
突然ですが、人は1日にどのくらいの空気を吸っているか知っていますか?
実は、1日に20kgもの空気を体内に取り込んでいるんです!!
ご飯に換算するとお茶碗100杯分。
すごい量ですね。
ちなみに人が1日に口にする水や食べ物の量はおよそ2kg。
水や食べ物と同じように体内に入る空気。
その摂取量は水や食べ物の10倍近く。
お水は浄水器やミネラルウォーターで、お野菜は減農薬野菜。というように気を付ける事が可能ですが・・・
空気はどう気を付ければ良いでしょうか。
普段生活している家の中を想像してみましょう。
家の中の空気が汚れる理由として、
・カビ
・ダニ
・花粉
が、あげられます。
カビやダニは湿気から、花粉は外部からと想像出来ますね。その他には・ホルムアルデヒドなどがあるのですが、このホルムアルデヒドは何が原因かというと家の中に使われている新建材(接着剤や塗料)の可能性が高いです。
人体に悪影響なホルムアルデヒドが、普段生活をしている家から放出されている。考えると怖いですね・・・
では、家の中の汚れた空気をきれいにする方法を考えてみましょう。
考えられる方法として
・窓をあけて換気する
・換気扇で24時間換気する
・空気清浄器を使う
・加湿器や除湿機などを使って湿度管理する
などがあげられるでしょうか。
が!!!
しかし!!!
そもそもこのホルムアルデヒドが放出されないように、新築やリノベーションの段階で考えればいいのでは???
これこそが、NAGOMIYAが自然素材をおすすめしている大きな理由の一つです。
食べ物は肝臓で解毒されていますが、空気は肺から直接血液に溶けて全身へ届けられます。ホルムアルデヒドを含んだ空気を吸い、その空気が血液に入り全身に届く。想像すると、とても恐ろしいですね。
空気はとても体に影響があることが、分かっていただけたと思います。お客様がずっと健康で気持ちよく暮らせる空間づくりを目指しています。
過去ブログも合わせてお読みください。
私たちは岩国市にある小さな工務店です。
木と漆喰の専門店という看板を掲げて、深呼吸できる家づくりを目指しています。
岩国市の人のために、岩国市に合った建築をしていきたいと思っています。
呼吸する自然素材は結露にも強かった!!
NAGOMIYAのブログをお読みいただきありがとうございます。
10月とは思えない暑さが続いておりましたが、すっかり秋ですね。
朝晩の冷え込みが強まり、寒暖差で体調を崩される方も多いと思います。
実は、寒暖差によって引き起こされる「結露」は家にも悪い影響を与えます。
特に窓の結露って、とても憂鬱になりますよね。
今回は自然素材の家は「結露」に強いということをお伝えしたいと思います。
■結露しにくい家を建てるにはどうしたらいいのか?!
さて、家の中で、結露が最も起こりやすいのは窓ガラスです。
それは暖かい室内の空気と、冷たい外の空気との境目にあたる場所だからです。
※結露イメージ写真
室内の湿った空気が急激に冷やされて、空気中の水蒸気が水へと変わるわけです。
もちろん、家の中に温度差の激しい箇所や湿気が滞留する場所があれば、天井・壁・ドアなどにも結露は起こります。
気付かないうちに家中が結露・・・そう考えると恐ろしいです。
結露と同時にカビも繁殖し始めるから恐ろしいのです。このカビが家全体に広がり、住人への健康被害を及ぼしている可能性があるのです。
では、家自体にどんな工夫を施せば、結露が起こりにくくなるのでしょうか。
まず、「結露の対策」とはどんなものがあるのかを挙げてみます。
① 室内の空気に含まれる湿気を捨てる(除湿)
② 低室温の空間を作らずに、家全体の空気の湿気容量を増やす(暖房)
③ 露点以下の表面温度を室内に作らない(断熱)
まず①室内の空気に含まれる湿気を捨てる(除湿)の代表的な対策として挙げられるのが「空気の入れ替え」です。
窓を開けること、換気扇を回すことによって、室内で発生した大量の湿気を外に捨て、結露が発生することを防ぐことが出来ます。
私たちNAGOMIYAは設計の段階で風通しをよくすることを大切にしています。
風を通すことで、結露を防ぎ、カビの発生を抑制します。
更に自然素材、塗り壁などはとても効果的です。
漆喰は調湿性能に優れているので、湿気を吸う除湿機能があります。 空気の入れ替えに加えて、自然素材を用いることで、部屋の中を呼吸させてあげることができます。
次に②低室温の空間を作らずに、家全体の空気の湿気容量を増やす(暖房)の対策についてです。
これは要するに室内の温度差を無くすことが大事ということです。
リビングで温められた空気には生活で発生した湿気が多く含まれます。そのため、北側の冷えた部屋の空気との比湿の差が発生するため、リビングの湿気は冷えた部屋へと移動していき、冷えた部屋で高湿度場合によっては飽和して結露してしまいます。
ここでは、断熱材が重要になってきます。
断熱材をしっかりとしたものを使用することで、高断熱になり、家全体の結露が発生するリスクは大幅に減少するのです。
そして設計上の工夫の一つとして、廊下などをなくしてダイレクトに部屋へ行く設計などもあります。
私の家はLDKから廊下なしで和室、寝室、玄関、二階、洗面所、トイレへと行ける設計になっています。真四角ではなく、形を少し変えることで、違和感のない空間ができあがっています。
廊下がないので、どの部屋に行くにも温度差がないので暑い・寒いなどのストレスがありません。結露で苦戦することもあまりなく、快適に過ごしています。
結露に悩まされない生活のためには、家全体の温度差を無くす事が重要なポイントになります。
最後の③の露点以下の表面温度を室内に作らない(断熱)の対策についてです。
これについても断熱をしっかりし、冷えやすいサッシが露点以下になることを防ぐことが大切です。
■結露しにくい窓
ちなみに結露しない窓はありません。
ですが、サッシ自体を工夫することで、効果は変わってきます。
結露しにくい窓から申しますと・・・
木製サッシ
↓
オール樹脂サッシ(樹脂スペーサー仕様)
↓
オール樹脂サッシ(アルミスペーサー仕様)
↓
樹脂アルミ複合サッシ(樹脂スペーサー)
↓
樹脂アルミ複合サッシ(アルミスペーサー)
↓
アルミサッシ
また、ガラスの種類によっても効果は変わってきます。
■結露しにくいガラス
結露しにくいガラスの種類で申しますと・・・
トリプルガラス(3枚のガラスを使って層を作っている)
↓
ペアガラス(2枚のガラスを使って層を作っている)
↓
単板ガラス(1枚のガラス)
窓のフレームやガラスの種類によって金額が変わるのも事実です。
いいものは高い。のですね。
私たちNAGOMIYAは、お客様のご要望、ご予算に合わせて選択しております。
「窓が結露しない家がいいんです」というご要望は大変多く、少しでも結露によるストレスが起こらないように、私たちも努めていきたいと思っております。
改めて考えますと、自然素材の木はここでも強いですね!
断熱、設計、サッシ、そして自然素材の力が効果的であることを今回お話しさせていただきました。結露のカビによる健康被害は、アレルギーの方は特に悩まれていると思います。木と漆喰をおすすめしている理由が、皆様に伝わると私たちも嬉しく思います。
私たちは岩国市にある小さな工務店です。
木と漆喰の専門店という看板を掲げて、深呼吸できる家づくりを目指しています。
岩国市の人のために、岩国市に合った建築をしていきたいと思っています。
大きく消費しない家を建てることが最大の節約になる
投稿日:
カテゴリー:読みもの
NAGOMIYAのブログをお読みいただきありがとうございます。
2019年10月1日、ついに消費税が10%になってしまいました。
増税前に家を建てられた方も多くいらっしゃいます。
これから建てられる方も一つひとつのことを慎重にご検討されている状況です。
しかし、家はできあがってからも、電気、ガス、水道、修繕費・・・様々な消費が始まります。
たくさんの夢が詰め込まれたお家ですが、いざ住み始めたら、消費を抑えることを皆さん考えられると思います。
実は、設計の段階でしっかりと工夫をすることで、消費を抑えることができます。
■設計へのこだわり
私たちNAGOMIYAは、設計からこだわり、大きく消費しない家を建築するように心掛けています。
今回は私たちがどのような工夫をしているかをお伝えしたいと思います。
結論から申しますと、私たちNAGOMIYAは、「風」を使うことを設計において大切にしています。
ここでいう風は二種類の風を指しています。
① 自然に吹いている無料の風
② シーリングファンなどで人工的に吹かせる風
この二種類の風をどのように生かすかが、大きく消費しない家をつくるカギとなっています。
では、具体的に消費とはどのようなものがあるでしょうか。
まず、抑えたい消費の一つとして電気代があげられると思います。
昨今はオール電化住宅が多く建築されておりますので、電気代を抑えるために様々な工夫を皆さんされていると思います。
しかしながら、地球温暖化も相まって、夏は冷房を付けずに過ごすことは難しく、電気の節約に苦戦されている方も多いのではないでしょうか・・・。
私たちNAGOMIYAは「風の通り道」をつくり、冷房費用を抑えます。
風の通り道がある家というのは、夏でも冷房を付けなくていい時間ができます。
風には入口と出口が必要です。そして、下から入り上に抜けていく動きをします。
(YKKAP HPより引用させていただきました。)
この特性を生かすだけで、風が面白いように抜けていきます。こちらは一階と二階の高低差を利用した施工事例です。
少し分かりにくいですが、天井を勾配天井にし、二階に風が抜けるようになっています。本当にすごく抜けていきます。
とはいえ、いくら設計にこだわったとしても、真夏日の暑さを風だけで凌ぐことはやはり難しいです。
ですが、エアコンを起動させる前に部屋全体に風を通り抜けさせると室内の温度のむらがなくなり、節電につながります。
エアコンは起動時に一番電気を消費するため、このひと手間で、消費を少なくすることができます。
自然の風はお金がかかりませんので、上手く利用することをおすすめします。
では、吹き抜けや勾配天井があればいいの?という話になりそうですが、暖房の面を考えると吹き抜けは特に厳しい一面を見せます。
というのも、冷気は重たいので床に。暖気は軽いので天井へとのぼります。
吹き抜けがあるお家は暖気が上へ上へいってしまうので、温まりにくいということになります。
そこでよく使われるのがシーリングファンです。シーリングファンは空気を循環し、室内の温度むらをなくし、暖房効率があげてくれます。 エアコンなどとは違い、電力消費が少ないですから、上手に利用することで快適な空間にすることができます。
シーリングファンがあるお家はおしゃれ感もアップしますし、天井が高いお家には必ずおすすめしています。
私たちNAGOMIYAは、勾配天井の高さや向き、窓・吹き抜けの位置や大きさ、ドアの位置、エアコンの向き、シーリングファンの位置・・・
たくさん組み合わせを考えて、一番良い風の通り道を設計するように心掛けています。
その結果、大きく消費しない家になり、永く住まわれるお客様の節約、そして環境にも配慮できたらと思っています。
もちろん、天井も高くせず、小さな部屋にすることが、大きく光熱費は抑えられるのかもしれません。
しかし、人にはパーソナルスペースというものがあって、同じ空間で過ごす人同士が心地よい距離感を保てなくては快適とは言えないと思っています。
私たちNAGOMIYAは大きく消費しない家を考えつつ、住んでいて気持ちよい空間づくり、「帰りたくなる家」を目指しています。
ご納得していただくことが一番ですので、お客様との対話を大切にして、私たちの建築の知識をお届けできたらと思っています。
私たちは岩国市にある小さな工務店です。
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