漆喰の家は後悔しない?メリットとデメリットをお伝えします!
NAGOMIYAのブログをお読みいただきありがとうございます。
自然素材を使用した注文住宅。
こだわりが沢山詰まったマイホームを夢見る方も多いですよね。
その、こだわりの中でも『漆喰』について気になっている方は多いのではないでしょうか。
そこで、今回は岩国市周辺で家づくりを検討中の方に向けて漆喰の成分や、漆喰を使うメリットさらにデメリットをお伝えしたいと思います。
最後までお読みいただけると幸いです。
■漆喰の歴史
漆喰は日本建築に昔から使われている素材です。
しかし、漆喰は昔から世界中で使用されていることをご存知でしょうか。
その起源は現在から5000年前のエジプト・ピラミッド時代にまでさかのぼります。そのとき、ピラミッドの壁に使われたのが漆喰でした。
そして漆喰は古代ギリシャやローマ時代の建築物にも使われていたそうです。
建築物以外に、レオナルドダヴィンチの名画『最後の晩餐』の下地にも使用され、様々なジャンルで用いられています。
漆喰が日本まで伝わったのは飛鳥時代。
中国から伝わったのち、お城の壁や土蔵、寺社などの高級建材として一般化されていきました。壁の上塗り材や保護材、瓦止めなどの接着剤としても使われます。
そして、現代でも漆喰は住宅の壁に使われています。
その柔軟性や機能性が現在でも活用される大きな理由なんですね。
■漆喰の成分
主成分が水酸化カルシウムの建築材で、色々な種類があります。
例えば石灰に石・砂・骨材・麻など、地域により混ぜ合わせる素材が変わります。
■漆喰のメリット
漆喰のメリットは大きく分けると3つあります
『調湿・消臭・遮音効果』
『耐久性と防汚性』
『安全性』
1つずつ
詳しく説明していきましょう。
『調湿・消臭・遮音』
漆喰は顕微鏡で見ると分かる多数の小さい孔(あな)が開いています。これを多孔質と言います。この孔(あな)が湿気の多い夏場には水分を吸収し、乾燥する冬場には水分を放出してくれます。これが調湿効果です。
そして漆喰は強いアルカリ性ですので、ニオイの原因になる成分を分解して消臭します。
さらに、左官で塗る漆喰はビニールクロスなどに比べ厚さや密度が高くなるので、遮音効果も高まります。
『耐久性と防汚性』
漆喰で仕上げた外壁の耐用年数はメンテナンスを正しく行えば約100年を超えると言われています。主成分の水酸化カルシウムが二酸化炭素を吸収することによって、ゆっくり硬化する性質があるからです。
お城の壁や寺社などに使用されているのも、長時間経っても劣化しにくい特徴があるからと言えるでしょう。
漆喰は白い塗り壁という特徴があります。
そのため汚れも気になりますが、漆喰は静電気をため込まない性質があり、埃やごみが付きにくいのも特徴です。
NAGOMIYAで取り扱っているスイス漆喰カルクウォールは自浄作用が優れているので、一般的な漆喰よりもさらに汚れは気にしなくてすみます。
カルクウォールについて詳しく知りたい方は過去の記事もお読みください。
岩国市の家のマストアイテム。実は長い軒とカルクウォール ~第一章~
岩国市の家のマストアイテム。実は長い軒とカルクウォール ~第二章~
岩国市の家のマストアイテム。実は長い軒とカルクウォール ~第三章~
『安全性』
漆喰は天然素材から作られています。
そのためシックハウス症候群の原因になる有害な物質がありません。
抵抗力の弱い小さな子供や高齢者、ペットがいるご家庭でも安心ですね。
■漆喰のデメリット
漆喰のデメリットの代表的なものは
『手間と時間がかかる』
『費用が高い』
この2つでしょうか。
『手間と時間がかかる』
理由としては、
下地処理→養生→下塗り→仕上げ塗り
というように、工程数が多いことと左官さんの職人技が必須になってくるからです。
そのため
下地処理→クロス貼り
というようなビニールクロスの2工程と比較すると多くの手間と時間が必要になるのです。
しかし、このデメリットがあっても漆喰をおススメするのは耐久性や安全性があるためです。ビニールクロスは、何度か張り替える必要がありますが漆喰はその必要がありません。
『費用が高い』
漆喰は材料費が高いです。
そして材料費が高い事以外にも、先ほどお伝えした手間と時間がかかるので、どうしてもビニールクロスよりも費用が必要になってしまいます。
しかし、漆喰は定期的に張替えをする必要がないので初期費用はかかるものの、長い目で見るとコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。
■まとめ
今回は漆喰の成分や歴史、漆喰を使うメリット、デメリットをご紹介しました。
漆喰は歴史のある安全性が高い素材なので、後悔しない家づくりへのおすすめの素材になります。
私たちは岩国市にある小さな工務店です。
木と漆喰の専門店という看板を掲げて、深呼吸できる家づくりを目指しています。岩国市の人のために、岩国市に合った建築をしていきたいと思っています。
